賢明女子学院中学校・高等学校

光あれ 日々の所感 校長 松浦明生光あれ 日々の所感 校長 松浦明生

2017/10/16

1票の重み

来週の10月22日は衆議院議員選挙の投票日ですね。2016年から選挙権年齢が「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げられ、昨年の参議院選挙で初めて10代の若者が投票しました。今回の選挙でも18歳年齢に達した生徒は選挙権がありますから、自宅に投票案内が送られてきたことと思います。選挙権を得た高校3年生の生徒の皆さんは来週の日曜日、投票に行きますか?選挙権が引き下げられて最初の国政選挙となった昨年の参院選での10代の若者の投票率は、残念ながら高くありませんでした。50%にも届かない46%前後でした。これは全有権者の投票率よりも低い数値となっています。選挙に行かなかった人たちはおそらく自分が投票してもしなくても結果は変わらない、世の中も変わらない、と醒めた気持ちで棄権したケースが多かったのではないでしょうか。でも、本当にそうなのでしょうか?

前回2014年の衆議院議員選挙のときのことです。神奈川17区で立候補した民主党の候補者神山洋介さんは小選挙区の選挙で敗れ、比例区に復活の望みを託しました。比例南関東ブロックでは得票数によって民主党に4名の枠が割り当てられましたので、神山候補は4名の枠を巡って他の民主党候補者との間で惜敗率によって争うことになりました。「惜敗率」とは「惜しくも敗れた率」と書き、小選挙区で当選した候補者の得票数に対して自分の獲得票が何%だったのかを示す割合をいいます。比例区では重複立候補の場合、この惜敗率の高かった候補者から順番に当選が決まります。神山候補は惜敗率67.310%で4位となり、当選しました。しかしここで注目してほしいのは、次点、つまり5位になった候補者との惜敗率の差です。その差は何と0.009ポイントでした。これは票数でいえば12票になります。つまり17区で神山氏が得た7万9788票があと12票少なければ復活できず落選となっていたのです。これを知った神山候補は1票の重みをずしりと感じたことと思います。次点に泣いた候補者も同様のことを思ったでしょう。特に、次点の候補者を支持しながら自分が投票してもしなくても結果は変わらないと考え、投票所に行かなかった人たちはこの結果を見てどう思ったでしょうか。自分と同じように考えて投票しなかった人がわずか十数人、がんばって投票していれば結果は変わっていたことに気が付き、後悔したことでしょう。有権者の1票は意味があるのです。

今回選挙権を得た数十人の高校3年生の皆さんは、1票の重みを自覚して、候補者や政党の主張を読み比べ、自分の頭でよく考え、その上でぜひ投票所に足を運ぶようにしてください。(今回の話は2014年12月23日付読売新聞の記事を参考にしました)

 

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