中1とはどんな時期なのでしょうか?
6年後には、生徒たちは賢明から各々の進路へと羽ばたいていきます。中1は、そのスタートとなる大切な時期です。まず、賢明が何を大切にしているのかを知る時期です。例えば、お祈りを唱えたり瞑目したりすることの意味を知り、自然と行えるように体になじんでいく時期です。
中1主任になって半年。今のお気持ちはいかがですか?
中1主任としてこの学年の生徒全員をきちんと見守っていかなければという責任感で、日々身が引き締まる思いで指導にあたっています。また、目の前のことだけではなく、6年後の生徒たちの成長を見据えて方針を立て、実行するように心がけています。生徒たちがそれぞれ持っている力に気付き、生き生きと笑顔で毎日を送れるようバックアップしていきたいです。
特に意識して生徒に指導しているのは、どんなことですか?
勉強面ももちろん重要なのですが、勉強を含めすべての土台となるのが生活面。まずは、学校生活での決まりごとをきちんと守れるようになってもらいたいと思います。たとえば「読書タイム」。これは毎朝8時25分から10分間実施されるもので、教室に先生は来ませんが、自ら進んで本を読み、読書の習慣を身につける目的でおこなっています。いったん習慣になれば、生徒たちはみな集中して読書を楽しんでいます。自ら学ぶ姿勢にもつながるものなので、大切にしていることの一つです。
ほかにも賢明ならではの取り組みがあるとか。
「瞑目」の時間も毎日おこなわれる賢明ならではの取り組みです。5時間目が始まる5分前には着席し、目をつぶって息を整え、お昼休みに賑やかになった心を静めます。これら一つ一つは小さなことですが、賢明での6年間を支える大切の決まりごととして、中1のうちにしっかり身につけてほしいですね。
生徒たちの未来に対する先生の想いとは?
物事を自分で考え、自分の意見を持ち、それを人に伝えることができる人になってほしいです。学校でもホームルームなどで、自分の意見をまとめて発表する機会を多く設け、将来に活かせる場となるようにしています。また生徒たちには、様々な立場の人の存在を素直に認められる人であってほしいと考えています。社会はいろいろな人がいて成り立っている場所です。同じ学校で学ぶ仲間たちの個性に触れ、一人ひとりの良いところを知ることから始めてほしいです。
今、先生が力を注いでおられることについてお聞かせください。
生徒たちにはそれぞれ、得意・不得意があります。遠足や学院祭、合唱コンクール、キャリア教育など多彩な行事を通して、だれもがどこかで輝ける、そんな経験をできるように配慮しています。一生懸命がんばった瞬間を経験できれば、それがそのまま自信につながり、自力で前へ進む力に変わるからです。
ときには、つまずくこともあるかと思います。そんなときは私たち学年の先生はもちろん、悩みを相談できるマリアルームのカウンセラーの先生も、教頭先生も、養護の先生も、身近な先生がいつでも相談に乗ります。すべての生徒が大切な存在ですから、教員一同、全力でサポートしていきたいと思います。