the best07 6年間で深まった先生や友だちとの絆は一生もの。近藤 由紀

ひとりでも、友だちと一緒でも聖堂はいつでもやさしく私を迎えてくれます。

私が賢明へ入学した理由の一つに、この学校の卒業生である祖母の影響があります。祖母はいつも「賢明で出会った友だちは一生もの」と言っていて、今でも当時の友だちとの交流が続いています。実際に私も、強い絆で結ばれた家族のような友だちと巡り合うことができました。そんな賢明の中で、最もこの学校らしい場所といえば聖堂。聖堂は、カトリック精神を基盤とした賢明において特別な場所です。一礼して中に入り、静かにお祈りすると、とても心が落ち着きます。不安なときなど、在学中は何かあったらここにきて、自分と向き合っていました。

相手のことを思い合える仲間と一緒だから、一人っきりよりも、もっと成長できるんです。

クラブ活動はE.S.S.だったのですが、E.S.S.が活動していたLL教室は、賢明時代の青春の日々が詰まった場所。夏休みも通い、部室のように長い時間を過ごしました。卒業した今でもこの学校に来たときには、後輩の様子を見に立ち寄ります。この教室で私は、同級生と一緒にLとRの発音の違いを練習したり、先輩に英語のわからない問題を解説してもらったりしました。もともとあまり英語が得意ではありませんでしたが、みんなで学び合い、いったん理解でき始めたらどんどんわかるようになり、英語が好きになりました。部員みんなで成長していけたと思います。

「前より良くなってるよ!」そう先生に言われることがうれしかったです。

英語の山下先生は、入学したときから卒業するまで6年間にわたって、ずっと見守ってくださったお母さんのような存在です。受験の時には生徒一人ひとりに、「てんとり虫」というてんとう虫の形をしたお守りとメッセージカードを手渡してくれました。私のカードには「あなたの笑顔は人を幸せにしてくれる」と英語で書いてくださっていて、本当にうれしかったです。お守りは、卒業まで通学かばんにつけて持ち歩き、大学に合格した今も大切に保管しています。私の気持ちやがんばりを全部知っていてくれるから、先生を心から信頼できました。

Profile

近藤 由紀

文学部で法学や社会学、国際問題などを学ぶ大学2年生。現在、第47期サンテレビガールズを務め、テレビを通して多くの人々に地元情報を発信している。もともとあがり症の性格だそうで、テレビでコメントを言う際には、あがって早口にならないように、ゆっくり丁寧に話すことを心がけている。サンテレビガールズの活動を始めたころは、すべてが初めてのことばかりで戸惑うことも多かったが、最近では「情報を人に伝える仕事」に対する興味が強くなってきた。将来は広報の仕事も視野に入れ、経験を重ねている。

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