賢明在学中は、中1~高3までテニス部に所属していました。最初は、ラケットにボールが全然当たらなくて…。夏の練習は、暑いし汗もかく。「なんでこんなしんどい部活に入ったんやろ、サボりたいな」と思ったこともありました。でも、当時顧問の志水先生の口癖は、「継続は力なり!がんばれば結果は出る」。その言葉に励まされ練習を続けていると、中2になったころから次第に上達。大会では1回戦負けだったのが、2回戦まで進めるようになったのです。うまくなりだすと楽しくて、積極的に自主練をするなど、取り組み姿勢も変化しました。
もともと本を読むのが好きで、図書館にはときどき足を運んでいました。そんな中で出会ったのが「赤毛のアン」です。アンの世界に魅了され、20巻ほどあったシリーズ全部を一気に読破。「舞台であるカナダに行きたい!それには英語を勉強しなきゃ!」と思うようになり、それまで単なる教科の一つであった英語に、急に興味を持つようになりました。学んでみて感じる英語の魅力は、異なる国の人と話をしてわかり合え、自分の世界が広がること。その後、高校と大学でカナダへの留学を経験。現在の英語教師の道へとつながっています。
大学は、文学部英米文学科へ進学。実は、最初から教師になりたかったわけでは、ありませんでした。気持ちが変化したのは、教育実習のとき。担当した生徒たちから、最終日に「先生かなり緊張していたね、でも、わかりやすい授業をありがとう」と書かれた手紙をもらったのです。うれしかったです。人に教えるという先生の仕事は大変なものですが、それ以上のやりがいを感じ、挑戦してみようと決めました。好きなこと、興味があることに全力で取り組めば、そこから未来は開けます。みなさんも、何か一つ打ち込めるものをぜひ見つけてください。