神戸大学医学部医学科 3回生
伊達 朱里 さん
医療機関の少ない
へき地と呼ばれる地域に
温かな医療を届けたい
人を救う仕事に就きたいと考え、医療職のなかでも唯一治療ができ、目の前の人を救える医師をめざすようになりました。大学2回生までは体の構造や機能を学ぶ講義が中心でしたが、3回生になりいよいよ病気に関する講義がはじまりました。診断法なども教わり、自分の診断が、その後の患者さんの治療を決めるという、自分の果たす役割の重要性に、改めて身の引き締まる思いがしています。将来は、へき地医療といわれる医師が不足する地域での医療に携わりたいと考えています。都市部と比べて高齢化率が高く、患者さんも複数の病気を抱えています。学生のうちからさまざまな地域へ出かけ、地域の課題をよく知ったうえで人々の健康に貢献したいです。
さまざまなパートの
歌声と伴奏までもが
ひとつに溶け合う
心地よさ
在学中はコーラス部に所属し、多くの時間を部室である第2音楽室で過ごしました。コーラスの魅力は複数のパートの歌声が合わさってひとつになり、そこへピアノ伴奏までもが溶け合うような感覚を味わえることです。目の前の方々が、私たちの歌を聞いて感動してくださるのを見るのは、何ものにも代えがたい喜びでした。
学院祭をもっと楽しんでもらうため
できることを考え、
行動し続けた4カ月
高2では、学院祭の実行委員長を務めました。全校生徒から募集して決めたテーマ「青瞬」のもと、委員みんなで企画の検討、オーディションの開催、プログラムの作成、校内の飾りつけなどに奔走しました。私自身はコーラス部の舞台の練習も重なって目がまわる忙しさでした。約4カ月の慌ただしい準備期間を経て、当日は2000人を超えるお客様に学院祭を楽しんでいただくことができ、大きな達成感を得ました。物事に取り組む際に「とにかく自分の今できる最善を尽くそう」と考えて挑むようになったのは、この経験をはじめとする賢明での日々が影響していると思います。
被災地ボランティアで
熊本県阿蘇市を訪問
2016年に発生した熊本地震。私たちは2017年8月に兵庫県内の他の私立高校と合同で、阿蘇市で被災地ボランティア活動を行いました。現地ではトマト農家の収穫作業を行い、被災者の方から震災当時の様子をお聞きすることができました。
2020年卒業。神戸大学医学部医学科3回生。在学中はコーラス部で副部長のほか、生徒会メンバーや学院祭実行委員長も務めた。