2023/07/10
おはようございます。期末テストが終了し、1学期の終業式まで残り少なくなりましたが気を緩めずに、学期末をしっかりと過ごしましょう。
先週の月曜日のこと、朝一番に、青山小学校の校長先生からお電話がありました。とても嬉しい内容だったので、皆さんにお話しします。週末に青山小学校の生徒たちが、校外学習で賢明の近くの歴史博物館の見学に来ていたそうです。昼食の時間になりましたが、その日は大変蒸し暑く、生徒たちの水筒のお茶が、ほとんど空になってしまっていたのです。そのことに気づかれた校長先生が自ら博物館の外の自動販売機にお水を買いに行かれたそうです。大量のペットボトルを両手に抱えて、持ち帰ろうとされましたが、あいにく雨が降ってきました。「これは大変、どうしよう……」と思われたその時、自転車に乗った賢明の中学生2人が通りかかり、ペットボトルを自転車に積んで、博物館まで運び、館内に居る生徒たちに届けてくれたそうです。校長先生がそこにいた青山小学校の生徒たちに「みんな、こんな素敵なお姉さんになるんだよ」と言って下さったとのことでした。わざわざお電話をかけてきて下さったことも嬉しかったです。他の皆さんも周囲によく心を配り、お年寄りや困っていらっしゃる方の手助けができるといいですね。本当の親切は頂いた方も、親切にした方も、両方共が嬉しくなります。心と心が一つに繋がり循環すれば、みんなが幸せになりますね。
校長先生との話を終えて、受話器を置いた時、私の中で、一つの詩のフレーズが浮かびました。「こころはだれにも見えないけれど、こころづかいは見える。思いは見えないけれど、思いやりはだれにでも見える」確か、何年か前の、何かのCMの中で流れていた詩だったと思います。映像は今もはっきりと覚えています。電車の中で座席に座っていた男子学生が、電車に乗ってきたお腹の大きな女性に席を譲ろうかどうしようか、迷うシーンがあり、結局、違う席に座っていた若い女性が席を譲りました。そして次のシーンは、長い石の階段を大変そうに登っていくおばあさんを見たその男子学生が、一度通り過ぎた後に、また戻ってきて、そのおばあさんに手を貸す姿でした。そのことを思い出し、詩の内容を調べてみました。最初に紹介した詩は、詩人であり作詞家でもある宮澤章二さんの「行為の意味」という詩をもとに作られたそうです。全文を読んで見ます。
こころはだれにも見えないけれどこころづかいは見える。
思いは見えないけれど、思いやりはだれにでも見える
あたたかい心が、あたたかい行為になり、やさしい思いが、やさしい行為になるとき、
〈心〉も〈思い〉も初めて美しく生きる。それは人が人としていきることだ
あと10日ほどで長い夏休みに入りますが、私たちは自分一人で生きているのではなく、互いに助け合う、思いやりに溢れる社会に活きているという事実を知り、一人一人が自分自身の行動を振り返り、感じたことを積極的に行動に移せる人になってほしいと思います。