2023/08/17
おはようございます。
暑い日が続いていますがみんな元気に過ごしていますか
今日が8月17日ですので、夏休みも残り2週間ほどになりましたね。
昨今は、温暖化の影響で世界的に災害が多発していますが、ハワイ・マウイ島の山火事は一瞬の間に、街を焼き尽くしてしまう程の大災害でしたね。家族を失い、悲惨に暮れている人も大勢いらっしゃる中で、40年現地で暮らす、一人の日本人の女性の力強い言葉に強く心を打たれました。テレビの画面に映る彼女の表情に悲惨さは無く、「すべて焼けてしまいました。また一からですね。やり直すだけです」と生き生きとした声で語っておられました。
未来は予測不能です。何時、予期せぬ不幸や災いが訪れるか判りません。大変なことに遭遇した時、立ち直れないほどのショックを受けて折れてしまう人ともいれば、へこたれず、直ぐに立ち直って前向きに生きる人もいます。その違いは、どこにあるのでしょうか。へこたれず前向きに生きる人は、きっと自分を見つめ、自分のことをよくわきまえていて、現実を客観的に見つめ、未来を開く力のある人に違いありません。賢明のみんなにはそのような人になって欲しいのです。
この夏休中、クラブ活動や学院祭の準備に頑張って取り組んでいる人達の様子、校外プログラムなどに参加して貴重な体験をした人達の報告などが届いています。また、みんなの頑張っている姿が学校のインスタなどにもアップされています。それらの取り組みが、成功するか否かは、普段の生活姿勢にかかっています。マウイ島の日本女性のように、しっかりと自己を見つめ、状況を客観的に捉えて、正しい判断ができれば、たとえ不都合や失敗が起こってもへこたれず、最高の結果を導くことができるでしょう。
さて、今日の集まりは1学期の終業式と、9月1日2学期の始業式の丁度真ん中ですので、1.5学期の始まりの集会というところですね。
今、1.5学期の始業式にあたって、何事にもへこたれぬ自分造りの大切さについて話しましたが、2学期までの残された2週間を充実の日々とするために。それを実践して大成功を収めた大谷翔平選手のことを話しましょう。彼が高校1年生の時に立てた目標の話です。この話は有名なので、知っている人もいるでしょう。
大谷選手は高1の時に、「こんな高校3年生になりたい」という目標を立てました。それは、「高校を卒業するときに、8つのプロ野球球団から1位指名を受ける」という大きな目標です。中学校を卒業して高校に入ったばかりの1年生の時にそんな大きな目標を立て、それを実現したのです、すごいですね。彼は大きな目標を達成するために、より具体的な小さな目標を立てました。まず、紙に9つのマスを書き、真ん中に「ドラフト1位指名、8球団」という大目標を書き、周りの8つのマスに、それを達成させるための、更に小さな目標を書き込みました。身体づくり、コントロール、キレ、メンタル、スピード160㎞、人間性、運、変化球と書き、その小さな目標を達成するための更に小さな目標を書き込んだのです。
例えば、「運」ですが、確実に目標を達成して凄い選手になれたとしても、運が悪ければ怪我をして、試合に出れなくなってしまうことがあるかもしれません。ではこの「運」をよくするにはどうしたらいいかを大谷選手は考えました。
「周りの人が笑顔になることをすれば、自分の運も良くなる」そこで笑顔になるという、更にちいさな目標を達成するために、更に更に小さな目標を書き込みました。大きな目標を達成する為に必要なことは何かと分析し、小さく繊細な気配りと確かな判断を重ねて、大と小をつなげて行ったのです。その小さな目標は、あいさつ、ゴミ拾い、部屋掃除、道具を大切に扱う、審判への態度、プラス思考、応援される人間になる、本を読む、という、日常の生活姿勢でした、8つの目標の一つが「あいさつ」です。大谷選手は挨拶することで、周りの人を笑顔にすることができると考え、挨拶をして、出会った人と心を通じ合うことを大切にしようと考えたのです。
私も1学期の初めに、挨拶の大切さについて話しましたね。思い出してください。ただ挨拶するのではなく、心のこもった挨拶をすることが大切、と言いました。相手の心に優しさや嬉しさが届けば、みんなの心が明るく、幸せになるのです。2学期は1学期より、挨拶のレベルアップを心がけましょう。
学院祭にはたくさんお客様をお迎えします。全校生の笑顔の挨拶が、お客様の心に届いて、明るく楽しい学校のイメージと幸せな心を持ち帰っていただきたいですね。
大谷選手が使った目標シートは、私もできそうなので作ってみようかなと思います。みなさんも作ってみてはどうですか。「終わりの姿が次の始まりにつながる」と言います。夏休みの終わりに振り返ってみて、充実した夏休みだったと思えるよう、自分を見つめる日々を過ごし、2学期に繋げていきましょう。