2025/05/12
青葉の美しい季節になりました。
今年度は、今日から全校朝礼がはじまります。週明けの月曜日に、全校生徒集まって新しい1週間を元気にスタートさせましょう。ほんの短い時間のことですが、今、考え、心がけてほしい大切な話をします。学校生活をみんなが気持ちよく過ごし、学び、成長できるきっかけを見つけることのできる時間でもあります。今年も一回、一回の朝礼を大事にしたいです。
さて、今週は、「聖母をたたえる集い」が行われます。中学1年生は、初めての全校行事になりますね。カトリック教会では、5月はマリア様に捧げられた月としています。賢明の創立者、Sr. マリーリヴィエは、聖母マリアに対する崇敬の思いが強い方で、マリア様への祈りが生きるためのエネルギーの源となっておられたそうです。私たちもマリア様を通して、より高く、より豊かに成長できるようお祈りしたいと思います。
皆さんは、マリア様についてどのくらい知っていますか?中学1年生の人達は、これから宗教の時間で習うでしょうが、マリア様は、新約聖書の中で、イエス・キリストの母として紹介されています。マリア様は、15、6歳の頃に天使ガブリエルから、神様の子を授かるという告知を受け、驚きながらもその言葉を受け入れ、神様のご計画に従うことを決心します。そして母となり、謙虚な心でイエス様をお育てになります。また、イエスが十字架につけられた時も、その苦しみを分かち合いあい、最後まで寄り添われました。
私たちが、マリア様から学ぶべきこと、それは人間として生きるために、一番大切な事「愛と勇気」ではないでしょうか。マリア様は、私達に愛する人を支えることの大切さ、また、困難な状況に置かれた時にも、希望を持ち続ける力を教えて下さいます。
皆さんの毎日の生活の中でも、愛や勇気を示すことのできる瞬間はたくさんあると思います。例えば、友達が困っているときに親身になって助けたり、いつも自分を支えてくれる家族に感謝の気持ちを伝えたりする、日々の小さな行動が、心の繋がりを深め、優しさを広げます。率先して、誰かのために行動することによって、自分の心を豊かにしてくれるのです。
聖書の中のお話です。婚礼のお祝いの食事中に、若い二人が準備したワインが足りなくなってしまいました。この時、誰よりも先にそのことに気付いたのは、キリストの母マリア様でした。マリア様は若い二人に気遣って、そのことをそっとイエス様に伝えます。葡萄酒がなくなるということは、婚礼の主催者にとってはたいへん恥ずかしいことだったのでしょう。そのあと、イエス様はマリア様のお心に応えて、水がめの水をワインに変え、滞りなく婚礼のお祝いを満たされたのです。間違いや失敗に気づきながらも人を決して傷つけず優しく配慮されたマリア様の心は、深い愛と優しさに満ちていたのです。
皆さんの着ている制服の胸に刻まれているAとMの組み合わせ、そう、アヴェ・マリア
ですね。私たちも、毎日マリア様の愛に包まれて学校生活を送っています。
マリア様のように、素直で澄みきった心の人になって、他の人の話に心を傾けることの出来る人を目指しましょう。
では、今日も、爽やかに頑張りましょう。