賢明女子学院中学校・高等学校

全国高等学校総合体育大会(インターハイ) 少林寺拳法競技

7月29日から8月2日、賢明女子学院から4km程南に位置する「兵庫県立武道館」にて、高校生にとって最高峰のスポーツ大会、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)、第42回全国高等学校少林寺拳法大会が開催されました。

全国から41都道府県、183校、702名の選ばれた拳士達が高校日本一を決める大会です。
さすが、練習場の様子を見ていても選手の動きが非常によく、これまでの練習の厳しさを物語るようにも感じました。
実は上杉も高校生の時に第25・26回大会に出場していました。今と昔ではルールが変更されていますが、当時のルールは今ほど制限はありませんでした。構成数も自由、構成内容も自由です。自由な分、「あの動き方は○○県の○○高校」と一目でわかるくらい各学校が様々にスタイルを持っていて、その中でも迫力、正確さが十分に備わった演武が評価されます。十人十色の中から日本一を決めるわけですから、当時の審判の先生方は審査が大変だったように感じます。各学校、自分達のスタイルが日本一だという自信と全力がヒシヒシと伝わってきましたし、本当に日本各地から様々に集まったという実感を持って演武を見るのが楽しみでしたし、コートに入るのも楽しんでいました。
現在の大会の競技ルールは、単独演武・組演武・団体演武の3種目展開、全て6構成で行います。組演武については規定演武(事前に行う技を指定されている)と自由演武(自分の段位階級で使用できる技を自分達で自由に組み合わせて構成を用意する)の2種類あり、この合計点で順位が決まります。団体演武については1構成目と6構成目が指定された単独演武から選び、2~5構成目は自由組演武を行います。 っと、言うようにかなり制限があり、この制限を如何にクリアして質の高い演武をすることができるかという難しさがあります。

さて、本大会で賢明女子学院は運営のスタッフを行いました。放送部には進行アナウンスを、少林寺拳法部には各競技ラウンドで選手入退場誘導をお願いしました。顧問の田中先生は練習場の管理を、上杉は選手入退場誘導の主任を担当しました。賢明の生徒部員が担当した係は、大会進行の中でも全国大会としての厳格さも求められる「要」になるところです。またインターハイになった事でメディアでも取り上げられるため、ミスをすると進行に大きく支障が出るだけでなく、「少林寺拳法競技の印象」にまで影響します。放送部も慣れない専門用語に苦戦しながらも本番では非常に聞きとりやすいアナウンスで頑張っていました!少林寺拳法部もプラカードを持ちながら、選手に負けないくらい堂々と会場を歩き、競技前の引き締まる空気を作ってくれました!田中先生も今年度から顧問になられて、全く知らない種目の大会で係をされるのは大変だったと思います。上杉も主任として「速く、的確に美しく」選手を誘導させるにはどうすればよいか、ただ誘導の動線を考えるだけでなく係や選手の歩き方、姿勢態度など、少林寺拳法を代表する高校生にどの様にあって欲しいかを準備中も本番中も常に考えて伝えてきました。(とある先生からは、「行進練習で気合入ってて怖かったですよ」と言われました(汗) すみません(謝))
そんな厳しい運営進行の合間にも、全国各地の先生方や拳友との再会もあり、ご縁の有難さ、競技以外の楽しさも感じる事ができました♪ 中でも驚いたのは、大会日程中に母校大学の関係者が会場で全員集合しましたが大会来賓の先生から役員、選手引率の先生、運営スタッフ、視察で来られた監督や観覧で来ていた現役生も全て含めると20名を超えており、他の大学に比べると高体連関係者はかなり多いと思います。上杉担当の召集誘導係でご一緒させていただいた全国高体連常任理事の先生は大学の大先輩です。上杉が現役の時にも東京都高体連にいた時もご指導いただきましたが、目が覚める程のもの凄い威力の投げ技を掛けていただいた事を鮮明に覚えています!大会進行中は安心感と緊張感がハンパではなかったです。

体育やスポーツの考え方に「する・みる・ささえる」というものがあります。大会における関係者の分類として、部員達の様に頑張って練習し大会に選手として出場する「する」人達と、その選手達を指導する・審判する「みる」人達、選手が全力で演武し、大会がスムーズに進行されるように運営進行、応援する「ささえる」人達。
この三者の関係を考えると、「する」人が頑張るから「みる」人や「ささえる」人の意味や価値が見出され、その競技の「みる」人が導くから「する」事ができて、「ささえる」方法が生み出される。しっかりと「ささえる」事が出来ているから、安心して全力で「する」事や「みる」事が出来る、となると思います。
改めてですが、どれが欠けても大会は完成、成功しないのだと改めて実感しました。
小さな大会などでは進行運営の都合で「する」人や「みる」人が「ささえる」人になる事はありますが、インターハイで「ささえる」側になりましたがここまで「ささえる」事に徹したのは上杉も過去にありませんでしたし、「ささえる」事の大変さは選手が演武をする事にも劣らないとも感じました。部員達も常日頃、自分が全力を出せる事に感謝して大会に臨みなさいと上杉が話しますが、この三者の関係が色濃く体感できたはずです。

最後に、このインターハイで賢明女子学院放送部・少林寺拳法部にご指導いただいた先生方、共にスタッフとして頑張ってくれた兵庫県高体連所属の少林寺拳法部の皆さん、全国各地から集まり姫路の夏にアツい1ページを創ってくれた選手の高校生、ご当地姫路の学校として力を尽くしてくれた賢明女子学院放送部と少林寺拳法部の部員とその保護者の皆さん、全ての方々に厚く御礼申し上げます!!
賢明女子学院の放送部にとって、インターハイがこれからの活動で大きなプラスにしてもらいたいですし、少林寺拳法部もこの経験をプラスにしてチーム全員、これから待っている数々のステージに全力で向かって参ります!!(文責 顧問 上杉)

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