賢明女子学院中学校・高等学校

第9回 全国中学生少林寺拳法大会

大会結果 : 女子団体の部 第11位

 

今年の夏の大きな行事の一つ、「第9回 全国中学生少林寺拳法大会」が香川県善通寺市民体育館で行われました。昨年度、賢明女子学院はこの大会で女子団体の部で第2位をいただき、大きく躍進した大会です。
昨年度に得た課題を部員全員で共有し、高校生も香川へ向かう前日のギリギリまでチームづくりのために、中学生の指導に尽力してくれました。
今年の賢明女子学院もやる気は満々です!しかし、昨年と違うところは、まだ入部して半年の「白帯」が6人のチームに3人いることです。本大会に出場する他のチームは小学校1年生から少林寺拳法を始めて、中学3年生で初段や二段を取得している選手も少なくありません。運動能力自体にはあまり差がなくても、技を理解し慣れているかどうかを考えると、6人全員が黒帯のチームと白帯3人色帯3人のチームでは、明らかに力の差があるという事は言うまでもありません。
それでも、兵庫県の中学校代表という事には変わりはありません。代表らしく堂々と、賢明らしく全力でやりきって欲しいという願いを部員全員に込めて指導します。中学1年生は入部してすぐに団体演武の部に出場するなんて、入学当初は考えもしなかったでしょうが、本当に練習をよく頑張っていました。上杉自身、かなり厳しい事も言いましたが、兵庫代表として、賢明女子学院として拳歴は浅くとも自信は深めて欲しい一心で彼女達を信じて指導しました。

14日、朝には姫路から香川県に出発です。
今年も上杉が全国中学校連盟の理事として大会スタッフをさせていただくので、その準備のために早めに現地入りです。お昼前には香川県に入るので、同行して下さった保護者の方おススメのうどん屋さん「おか泉」(綾歌郡)にて昼食です。さすが本場のうどん屋さん、バイクのツーリング御一行様も行列を見てなのか、バイクを停めて並んでいてお昼前にかなりの行列が出来ていました!
お腹も満たされた次は、上杉は大会準備、選手は少林寺拳法本部にて練習です!!我々、少林寺拳法の拳士にとって本部の道場で練習できるという事はやはり特別な事です。今回の本部での練習では他のチームも同じように練習していました。他のチームの様子から学ぶ事があるのは当然ですが、世界各国からたくさんの拳士が集まり、汗を流し、志を高め、これからの少林寺拳法の発展、修練の充実に努める原動力を得る場所として、この若いチームのそれぞれが少しでも何かを感じてもらえたらと思っています。

15日、いよいよ予選です!
本大会の出場都道府県数が41で、中でも女子団体演武の出場チーム数が23チームでした。
この数字は大会史上最大です!日本全国から本当にたくさんの拳士が集まりました!女子団体演武の部に関しては、3つのコートで予選を行いましたが、恐らく初めてではないでしょうか?
予選で6人が行った演武は、若いながらも賢明らしさをアピールし、大きなミスもなく堂々とやりきったと言う感じでしたが、先程も述べた通り賢明の様な若いチームでは予選を通ることすら難しいと、正直言って上杉は考えていました。例え予選を通らなかったとしてもその悔しさと「全国」と言う景色を併せて、2学期以降のチームづくりに活かして欲しいと、あくまでも成長の一過程として捉え、次の事を考え始めていました。

16日、朝の会場には予選結果が貼り出されていましたが、何と決勝進出です!!
決勝は12チーム中11位とさすがにレベルも高く、今の賢明としては精一杯の結果だった様に感じます。
予選の時点では、他にも素晴らしい演武をするチームがたくさんあったため、賢明を過小評価していたわけではありません。しかし、この決勝進出で「どんなに若くても、やるべき事をやれば全国でも戦うチカラをつけることができる!」という事を改めて学びました。もしかしたら彼女達も、同じ様に感じていたかも知れません。大会終了後に6人それぞれの顔を見ていると、大きな山を越えた達成感と次への新たな気持ちが混在した顔をしていました、本当にこれからが楽しみなチームへとこの3日間で成長していました。

また、上杉は今大会の「技術講習会」で主座(指導員)を仰せつかりました。
兵庫や近畿の中学校大会では担当させていただいた事はありましたが、「全国」は今回が初めてです。かなり緊張しました!! ただ、お立ち台に立って、きれいに整列した選手達が号令に合わせて大きな気合を出して元気に構えている様子を見ると、上杉も気合が入ります!ただ、いただいた時間が30分というのが、進行上仕方はないのですが本当に短すぎました。

約800人の中学生に、これからの修練に向けて参考にしてもらいたい重要なポイントはたくさんあります。演武に「武的感覚を持って欲しい」のは当然ですが、中でも特に伝えたかったのは「攻撃・防御を行う際の、それぞれの重心(体重)のかけ方」です。攻撃は目の前の相手に行うために、重心は前の脚にしっかりとかけて土台を作ります。防御は相手の攻撃をかわすために後ろに重心をかけながら受けを行います。今大会で高い点数を獲得していても、この重心のかけ方が甘く全ての動きが中途半端な土台で行われているため、少林寺拳法本来の動き方から離れてきている動きが多く見受けられました。未来ある中学生だからこそ、これからもっと上達して欲しい、今回の指導では時間も短く一緒に組んでポイントを伝えるという事が出来ませんでしたが、少しでも今後の修練に活かしてもらえたらと思います。もし、また機会を頂けるのなら、折角全国から集まるのですから、最後の講習会はもっと「動いて楽しかった!」と充実感がお土産になるような講習方法も研究が必要かと感じました。

この「全国中学生大会」は、今年の第9回大会までは毎年香川県で開催していましたが、来年からは持ち回り開催になり第10回大会は大阪府です。今回までの様な少林寺拳法のお膝元で、ご当地の食文化に触れるツアーは終わりとなります。(また香川県でも開催されると思いますが…) 今回の大会でも2日間、夕食をお願いした「よこた」に次に伺えるのは、「全国高校選抜」でしょうか。また、「骨付き鳥」や「中国メシ」を食べに伺えるようにチカラをつけていきます。
香川県に限らず、どこの会場になっても賢明のスタイルを「全力で」高め続け、ご当地の食文化や全国から集まる拳士達との交流を「楽しむ」姿勢は持ち続けたいです!

さあ、次は兵庫県高体連強化合宿です! この合宿もかなりハードです。
この合宿でも恐らく指導員をさせていただくことと思います。地元兵庫の頑張る高校生達に、気持ちを込めて伝えていきたいと考えています。(文責 顧問  上杉)

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