賢明女子学院中学校・高等学校

光あれ 日々の所感 校長 松浦明生光あれ 日々の所感 校長 松浦明生

2024/09/09

できることはすべてやれ やるなら最善を尽くせ

今週、いよいよ学院祭が始まります。全校生徒一丸となって、これまでの活動の成果を充分に発揮してもらいたいです。

先月、私は、舞台部門のオーディションに参加しました。今年の学院祭のテーマは「無限大」。発表を観ていて各クラブが、プログラムの構成をとても良く考えていることに感心しました。例えば、音楽関係のクラブでは演奏する曲の選曲や順番、劇関係では内容の選び方や演出が、テーマ『無限大』にそってよくされていました。オーディションの日から2週間ほど経っていますので、ますます練習に磨きがかかっていることと思います。皆さんも二日間の学院祭が楽しみですね。

教室での学習だけが学習ではありません。行事や修学旅行、学院祭、体育祭など、「旅行」や「催し」の体験にも貴重な学びがあります。学院祭も大切な学びの一つです。本番当日だけでなく、事前の準備、事後のまとめもきちんとやって下さい。

大切なのは学びの姿勢です。お互いにコミュニケーションを取りながら進めることにより、自分で気づかなかったことに気付いたり、理解していたことが更に深く理解できたり、それまでに繋がらなかったことが繋がって、学びの姿勢が充実し、学びの質が高くなるのです。

皆さんがよく知っている、ケンタッキー・フライドチキンの創業者、カーネル・サンダースの成功談を聞いたことがあります。彼は一度事業に大失敗するのですが、へこたれませんでした。65才を過ぎてからフライドチキンの販売を思い付き、たった一人でレストランに売り込みに回りました。ところが、どこのレストランでも断られてしまいます。断られたレストランの数は一千件以上になったそうです。それでも、彼は諦めず売り込みを続け、ついに事業は大成功します。その彼が、成功の理由を問われたとき、次のように答えたそうです。

『私は2つのルールを守ってきただけです。それは、「できることはすべてやれ」と「やるなら最善を尽くす」というルールです。』

言うまでもありませんが、このルールがあったから、カーネル・サンダースは事業に成功したわけではありません。自分で自分に、このルールを信念として守り続け、決して諦めなかったことが成功した理由なのです。ルールのおかげではなく、それを守り抜く自律心(自分を律する心)が成功を引き寄せたのです。

カーネル・サンダースは次のようにも言っています。「人を幸せにすることに引退はない」人が喜び、幸せになることを仕事の目的とする、この強い信念が世界中に広がり、現在でも私たちを喜ばせてくれているのです。

カーネル・サンダースの言葉には、無限の可能性を追究するという大切な教訓が含まれています。どんな小さなことでも全力で取り組む姿勢、どんな状況でも決して諦めず、ベストを尽くすことの大切さを教えてくれているのです。

皆さんも無限の可能性を信じ、徹底した挑戦を続けて下さい。どんなことにも全力で取り組み、最善を尽くすことできっと素晴らしい成果を得ることが出来るでしょう。

この学院祭が自分を試す絶好の機会になりますね。さあ、全力前進です。

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