賢明女子学院中学校・高等学校

光あれ 日々の所感 校長 松浦明生光あれ 日々の所感 校長 松浦明生

2024/11/18

大切なこと

おはようございます。

皆さんは、毎日の生活の中で、何か「大切にしていること」はありますか?「大切なもの」ではなくて、「大切にしていること」です。どのようなことを大切にして生活しているか考えて見てください。

思い浮かびましたか。………では、前後の人と教え合ってみて下さい。

答えはでましたか。

 

 

アメリカの作家、ドロシー・ロー・ノルトさんが「一番たいせつなこと」という詩の中で、彼女の考える「たいせつなこと」を16挙げています。その詩を紹介します。有名な詩なので知っている人もあるでしょう。

 

「いちばん大切なこと」

あのね、ものには順番があるの、自分の番がくるまで待とう。

それから、自分の役目をちゃんと果たそう

それから、人の役に立ってあげよう

それから、やると言ったことは必ずやろう

それから、みんなと一緒に過ごす時間を大切にしよう

それから、ルールを守ろう

それから、自分にできることだけを約束しよう

それから、始めたことは最後までやりとげよう

それから、あったことはありのままに、ほんとうのことを話そう

それから、とても大切に思っているよって相手に伝えよう

それから、間違いや失敗をしてもいいから、その間違いや失敗からちゃんと学ぼう

それから、人の過ちは許してあげよう

それから、正しいことをしよう

それから、自分の身体を大切にして、身体のよいことを実行しよう

それから、いちばんなりたい自分になるために いっしょうけんめい頑張ろう

それから、ほら大きく目を開けて 自然の美しい世界をしっかりと見つめよう

 

ドロシーさんは、この16の「大切なこと」の後に必ず、「そして、いちばんすてきな自分になろうね」という言葉を付け加えています。

皆さんが考えた「大切なこと」がこの中に入っていたかどうかはさて置き、最後から二番目の「いちばんなりたい自分になるために、いっしょうけんめい頑張ろう」について考えて見ましょう。

いちばんなりたい自分になるために、最高の自分になるためには、どのようなことをどのように、どれだけやればいいのか………、これには正解はありません。やるべきことは自分で見つけ、どのようにやるかは自分で決めることですから。

 

それぞれが選択し、歩み方は違っていても、いちばんすてきな自分になるための「努力」を惜しむことなくやり続ける、ということに関しては共通です。そして、いちばんなりたい自分が本当に自分らしい自分でなければなりません。そのために、まずは「自分を知ること」が重要です。本当の自分を知るためには周囲のことを把握し、周りの人をよく理解することが大切です。まずは自分自身を見つめることから始めましょう。本当の自分を見つけ、自分らしく生きることこそが、本当の幸福につながるのです。

では今週も元気に頑張りましょう。

 

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