賢明女子学院中学校・高等学校

光あれ 日々の所感 校長 松浦明生光あれ 日々の所感 校長 松浦明生

2024/12/16

「非」と「未」

おはようございます。

2024年も、あと2週間ほどになりました。年末が近づいてくると、何となく慌ただしい気持ちになりますが、やり残したことがないでしょうか、考えてみましょう。今年の初めに、やろうと思ったこと、目標を立てたことなどを思い出してみてください。やろうと思っていたけれど、とうとう今日まで出来ていないことはありませんか。気づいたら今年中にやってしまいましょう。

今日は、漢字の「非」と「未」に付いて話すことにします。「非」は非常の「非」、「未」は未来の「未」です。「非」の意味は「あらざる」、「未」は「いまだ」という意味です。どちらも否定的な意味で使われますが、意味や使い方は異なります。

例えば、「公開」という言葉の頭に、非と未をつけると「非公開」と「未公開」になります。前者は「公開しない」、後者は「現段階では公開していない」という意味になります。「合唱コンクールの練習は非公開です」とか「未公開の映画です」などと用いられますね。非公開は、公開しないと云う明確な否定の意味を表しますが、未公開は今は公開していないがいつか公開するかもしれないという可能性を意味するのです。

では、「達成」という言葉に「非」と「未」を付けると、どうでしょう。「非達成」「未達成」になります。あなたが、今年、やり残したことがあるのなら、それが「非達成」なのか「未達成」なのかが問題です。「非達成」だともうできない不可能だと認めてしまうことになりますが。「未達成」は達成したかったのに達成できていない。という意味であり、達成しようと頑張れば、きっと達成できる可能性を含んでいるのです。

掲げた目標を、「非達成」として諦めてしまうのか、「未達成」として、今すぐに向き合っていくのかで、結果は大きく変わりますね。何事も諦めず一つ一つやり遂げれば、最後には大きな違いになるでしょう。

「非」という漢字は、羽がそむき合う形の漢字で、鳥がそれぞれ、違う方向へ飛んでいく様子を表しています。「未」という漢字は、木という字の横一が二本になって、若い枝が手を広げている様子を表しているそうです。「未」という字には「無限の可能性」「これからの成長」「希望に満ちた未来」などの、ポジティブな願いが込められています。今年の学院祭のテーマも「無限大」でしたね。残りの2週間をしっかり締めくくって、来年を達成の年として輝く未来を目指しましょう。では、これで今朝の話を終わります。

 

 

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