賢明女子学院中学校・高等学校

光あれ 日々の所感 校長 松浦明生光あれ 日々の所感 校長 松浦明生

2025/01/08

2024年度3学期始業式

~知恵を深める~

 

新年あけましておめでとうございます。3学期が始まりました。

短い冬休みでしたが、皆さんはクリスマスやお正月をどのように過ごしましたか。2学期の終業式で「新たな発見は、あなたの進歩を示す答えです」言いましたが、新たな発見はありましたか。皆さん、ひとり一人がそれぞれに新たな発見をして、何かを得ることができた冬休みを過ごせたのではないかと思います。

さて、今年は巳年です。巳年(へび年)は、へびが、脱皮を繰り返して成長していくことから、「生まれ変わる年」や「無限の可能性に満ちた年」「生命力に溢れる年」と言われています。古来より蛇は、再生や成長、変化の象徴と考えられてきたのです。

3学期の学校目標を巳年にちなんで、「再生の年」としました。知恵を深めて、新たな世界を開くことが目標です。頭だけを働かせるだけでは知恵は深まりません。叡智という言葉がありますが、叡智は感性と知性が調和して生まれる深い知恵のことです。知恵を深めて叡智に満ち、こころと精神が輝いて満ち満ちる命の力を育みましょう。よく感じ、よく考える日々を重ねましょう、それぞれの命の力を最大限に発揮して、お互いに支え合い、成長してほしいと願います。

3学期は、2学期の終業式で伝えた、「世界中の人の心に届く、笑顔の賢明生を目指す」と「地道な努力」という目標に、知恵を深めることを重ねて命の再生を目指すのです。

聖書には、蛇がたびたび登場します。例えば、創世記の章に、エデンの園で、蛇がエバに知恵の木の果実を食べるように誘惑した話があります。この話は知恵と善悪の区別の象徴として知られています。

エデンの園には、「知恵の木」と「生命の木」という2つの特別な木がありました。神はアダムとエバに、知恵の木の果実を食べてはならないと命じます。しかし、ある日、蛇がエバに近づき、知恵の木の果実を食べるよう誘惑しました。蛇は、果実を食べることで知恵が得られ、神のようになるとエバに言いました。エバはその言葉を信じ、果実を食べました。そして、エバはアダムにも果実を分け与え、二人は果実を食べてしまいました。神は彼らの行為に怒り、エデンの園から追放しました。

この話は、知恵と善悪の区別の象徴として知られています。知恵は、正しく働かさねばならないということを教えているのです。

蛇は目に見える現実世界を生きる為の知恵の象徴でもあり、「生命の木」は心や感性に裏付けられた目には見えない心の世界の象徴です。知恵が正しく働くには、感性と心の働きが不可欠です。知恵だけを働かせて心を失えば、人間らしさが失われ、対立が生じて混乱や困難を招くことになります。私たちは、豊かな心を育み、叡智を養うことにより、知恵を正しく活かすことができるのです。

そして、豊かな心を育み。深い知恵を身に付けることが自分を成長させ、他者を助ける力を養うことになるのです。

3学期は、今の学年のまとめとなる大切な学期です。次の学年に繋がるゼロ学期とも言われます。上の学年に繋げるための土台作りの学期にして下さい。

高校3年生の皆さんは受験に向けて全力を尽くしてください。そのために、心と身体の調和を失わないことが大切です。2学期の終業式で伝えたことをもう一度伝えます。

今からが大事な挑戦、勝負の時です。積み重ねた地道な努力が必ずあなたに良い結果をもたらすでしょう。自分を信じてラストスパートです。

それでは、3学期も頑張りましょう!

 

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