賢明女子学院中学校・高等学校

光あれ 日々の所感 校長 松浦明生光あれ 日々の所感 校長 松浦明生

2025/09/29

「時間」は誰にも平等

少し涼しくなりました。秋の気配も感じられるようになってきましたね。皆さん、元気に登校できていますか。

今日は「時間」と「選択」について話したいと思います。時間は誰にでも平等ですが、「選択」、つまり時間の使い方は自由、自分次第です。

夏休みは、いつもより自由な時間が多く与えられる期間でした。その「自由さ」が、時に選択を迷わせることもあったのではないでしょうか。スマホを見ていたら、あっという間に1時間が過ぎていた。やろうと思っていたことを「明日でいいか」と先延ばしにした。そんな経験、誰にでもありますよね。私にもありました。しかし、後で後悔しても過ぎた時間は戻ってきません。

時間の使い方は、自分自身の「選択」によって決まります。何に時間を使うのか、誰と過ごすのか、どんな気持ちで過ごすのか。それはすべて、自分の「選択」によるのです。

この夏、ある本を読みました。
アメリカの作家、ミッチ・アルボムによる『モリー先生との火曜日』という本です。
大学教授だったモリー先生が、難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患いながらも、毎週火曜日に教え子と語り合う中で「人生で本当に大切なこと」を伝えていく物語です。

モリー先生はこう言います。
「人生は、毎日が選択の連続だ。何を大切にするか、誰と過ごすか、どんな言葉を使うか。すべてが、自分の未来をつくっていく。」

この言葉を読んだとき、私は皆さんのことを思いました。皆さんも、毎日たくさんの選択をしています。友達との関係、勉強への向き合い方、部活動での姿勢、家族との時間の過ごし方。その一つひとつが、未来の自分を形作る要素となるのです。時には、選択を迷ったり、失敗することもあるでしょう。先週は協和音と不協和音の相乗効果について話しましたが、失敗してもへこたれず、その失敗を乗り越えることができれば、失敗は必ず成功に繋がるのです。問題を真摯に受けとめ、よりよい選択を重ねることで、判断力が身に付き、何事も冷静に受け止めて困難を乗り越えることのできる人間力が育まれます。全ての選択に「意味」があるのです。受け入れる広い心で冷静に物事を見つめ、迷わず全力で歩み続けましょう。

~これからの自分を育てる時間に~

2学期は、行事も多く、学びも深まる季節です。この時期こそ、これからの自分を育てる時間にしてみませんか。

モリー先生は、こんな言葉も残しています。
「自分の人生を振り返るとき、人をどれだけ愛したか、どれだけ人に優しくできたかが、何よりも大切なんだ。」
勉強も、部活動も、人間関係も、それらすべてが「自分を見つめ、人としてどう生きるか」に繋がるのです。

この2学期、皆さん一人ひとりが、自分の時間を大切にし、自分の選択に責任を持ち、そして「今の自分」を受け入れながら歩んでいけますように。

誰かと比べるのではなく、自分のペースで、自分らしく進んでいってください。

今日という日が、皆さんにとって「The Best」の一日になりますように。

 

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