

2026/02/16
先日、ミラノ・コルティナオリンピック出場選手のことが紹介されるテレビニュ―スを観て、選手達、それぞれが背一杯の努力を重ねて来た経緯を知り、胸を打たれました。
その中でも、特に私の心に深く残ったのが、フリースタイルスキー・モーグル日本代表の堀島行真選手でした。
堀島選手は、今回のコルティナオリンピックで金メダルを取ることを目指して、家族とともにノルウェーへ移住し、練習拠点そのものを変えたのです。もちろん、他の選手も並々ならぬ努力を続けています。しかし、堀島選手の「人生ごと競技に向き合う覚悟」に、驚き、強く心を動かされました。
ノルウェーには、世界最大級の屋内スキー施設があり、年間を通して雪上練習ができます。
さらに、オリンピック会場のイタリアと時差がほとんどないため、体調管理の面でも最適だと判断してのことだそうです。「金メダルに最も近い場所はどこか」を徹底的に考え抜いた結果の移住でした。北京五輪で銅メダルを取った後、すぐに目標を切り替え、頂点に立つために逆算して、一日一日を積み重ねていったのです。でも、その道のりは決して平坦はありませんでした。
北京オリンピック後、堀島選手はさらなる技術向上を目指して難度の高い大技「コーク1440」を習得するため、夏場に100本の練習を自らに課したと紹介されていました。同じ技を何度も繰り返し、失敗の傾向を数字で分析し、成功率を高めていく。その姿勢は、まさに「努力の積み重ね」そのものです。また、彼は怪我にも苦しみました。世界選手権の準決勝で転倒し、左膝の靱帯を損傷しましたが、地道なリハビリを経て、歩くこともままならない状態から見事に復帰しました。復帰後、練習場のスタッフが彼の努力に感銘を受け、まっさらだった斜面に、モーグル用のコブを13個も作ってくれたというエピソードも紹介されました。努力が人の心を動かしたということですね。
堀島選手は直筆のノートに自分の不安や課題を書き出し、論理的に整理していくことを習慣付けているそうです。「不安を言葉にして可視化し、どうすれば解決できるかを考える」そのような彼の姿勢が、精神力の強さに繋がっていると報じられていました。
皆さんも日々の学校生活の中で、不安や迷いを感じることがあると思います。勉強や人間関係やクラブのことや進路のことなど、それぞれに何らかの悩みがあるでしょう。でも、堀島選手のように不安を言葉にして整理することによって、問題が可視化できれば課題が視え、解決に向けて、確かな歩みを進めることができるでしょう。やるべきことを一つずつ積み重ねることが、大きな成果に繋がるのです。
堀島選手は、小学4年生の頃から「将来はオリンピックで金メダルを取る」と言い続けてきたそうです。その夢を叶えるために、環境を変え、生活を変え、痛みや孤独と向き合いながら、今日も雪の上に立っています。
誰もが、彼のように世界の舞台に立てるわけではありませんが、「目標に向かって努力する」という点では、皆さんも同じです。日常のいろいろな場面で自分を振り返り、目指すものを見極め、踏み出すべき、今日の一歩は何かを考えて、確かな歩みを進めることが、未来の自分をつくります。堀島選手の姿から、私は改めて、覚悟を持って努力することの素晴らしさを学びました。
皆さんも、残りの3学期を大切に締め括り、次の学年に向けて目標を定めて、一歩ずつ歩みを進めてください。では、今日も一日気持ちよくスタートしましょう。