

2026/09/07
いよいよ今週末は賢明祭ですね。各クラブや学年で、これまで、本番に向けて準備を重ねてきた成果を発表する、待ちに待った賢明祭を精一杯やり抜きましょう。
さて、今日は、ドラえもんの話をしたいと思います。ドラえもんの相棒であるのび太くんのことを、皆さんは、どんなイメージで捉えていますか。
テストはいつも0点に近く、スポーツも苦手で、先生やママに叱られてばかり。ジャイアンやスネ夫にからかわれることも度々、お世辞にも優等生とは言えません。でも、そんなのび太くんに2つ素敵なところがあります。1つ目は、「大きな目標を口にすることを恐れない」ことです。
理科の授業で、のび太くんは「将来、世界一の科学者になる」と宣言したことがあります。友達には「そんなの無理だよ」と笑われてしまいますが、先生には「大きな目標を掲げることは素晴らしい」と褒められました。
空を飛びたいと言った人がいたから飛行機が生まれ、月に行きたいと言った人がいたからロケットを発明し、月面に降り立つことができたのです。人類の進歩は、大きな目標を立て、目標に向かって妥協なく真っすぐに歩み続けた人達によって、成し遂げられてきたのです。
もうひとつは「将来、しずかちゃんと結婚する」という、有名な宣言です。ジャイアンやスネ夫からは「お前には百年早い」と何度も笑われますが、のび太くんは一向に気にしません。そして大人になったのび太くんは、数々の至難を乗り越えて、本当にしずかちゃんと結婚するのです。子どもの頃から口にし続けた大きな目標を有言実行、叶えてしまうところが、のび太くんのすごいところです。
夢は、心の中にしまっておくだけでは決して実現しません。声に出し、宣言することによって夢は実現に向けて動き始めるのです。「目標は掲げるだけでなく、何度も言葉にして発することが大切」と、のび太くんは教えてくれています。
ドラえもんは漫画の世界ですが、世界的に活躍するスポーツ選手も、子供の頃から「世界一になる」と口にし、周りに笑われても言い続けた人が少なくありません。ノーベル賞を受賞した科学者の中にも、幼いころに「不可能を可能にしたい」と語っていた人がいます。大きな目標を口にすると、最初は誰かに笑われるかも知れません。しかし、笑われることを恐れずに口にし、物事を深く捉えて考え続けた人だけが、大きな成果を得ることができるのです。
2つ目は、「未来の自分を思い描く」ことです。のび太くんは、タイムマシンやタイムテレビという秘密の道具を使って、未来や過去の自分をのぞきます。ある時のび太くんは、大人になった自分の姿をタイムテレビでのぞき見しました。そこに映っていたのは、大人になっても相変わらずだらしない自分の姿でした。妻になったしずかちゃんに毎日のように小言を言われている、未来の自分のなんとも情けない姿を観て、ショックを受けたのび太くんは「このままだとだらしない大人になってしまう」と反省して自分の行動を真剣に見つめ直すのです。
お父さんの少年時代をタイムマシンでのぞいたこともあります。なんと、今は立派な会社員のお父さんも、子どもの頃はのび太くんに負けないくらい冴えない少年だったのです。でも、そんなお父さんがこつこつと努力を積み重ね、立派な大人になっていく姿を、タイムマシンの映像で見て、のび太くんは「今、頑張れば、未来はきっと変えられる」と勇気をもらうのです。
未来の自分の理想像を思い描き、そこから逆算して「今、何を成すべきか」を考えることは私たちの日常にも通じる、とても大切な生活姿勢です。しかし、確かな未来を描く為には今を見極めることが大切です。今を見極め、今の自分を知ることができれば、今為すべきことが明確に観え、くじけそうなときも未来に向けて、迷わずに歩みを続けることができるのです。
このことは、今週末の賢明祭にもそのままあてはまりますね。当日の発表が大成功で、お客様が喜んでくださる様子を思い描いてみてください。現状を見極め、逆算して成すべき事に全力を注ぐ。その積み重ねが成功を導きます。
大きな目標を掲げることを忘れないでください。今年の賢明祭を、これまでで最高のものにするために、目標をはっきりと言葉に表わし、友達と共有してみましょう。「大きな目標を語る勇気」と「理想の未来を思い描く確かなイメージ」を共有できれば、クラブや学年の達成力は何倍にも大きくなります。
のび太くんは、勉強もスポーツも苦手ですが、大きな夢を臆せず語ることができる、優しく素直な少年です。大切なことは、目標を掲げ、未来を思い描くこと。そして、目標を達成するために自分を見つめ、人を受け入れて、今できることに全力を尽くす、日々の生活姿勢です。「目標を語る勇気」と「未来を思い描く想像力」。この2つをわきまえて、今週末、最高の賢明祭になるよう、心を一つに全力で準備を進めていきましょう。